ササゲが発芽しない
ササゲの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
ササゲが発芽しない原因と対策
ササゲの発芽率を上げるには？ササゲの芽が出ない時の対処法は？ササゲが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
ササゲが発芽しない原因
ササゲは条件が整っていれば、種をまいてから3日～5日で発芽します。
ササゲは温度が高すぎたり低すぎたりすると発芽が揃いにくくなります。発芽に適さない温度で長期間、土の中に埋まったまま水やりをしていると土中で腐ってしまものがあるからです。
気温が低い時期や寒冷地では、発芽率が悪くなる傾向があるので、トンネル掛けやべた掛けをして保温をすると発芽が揃いやすくなります。
芽出しをしてから種をまく方法もあります。（芽出しのやり方については最後にご紹介してあります。）
ササゲが発芽しない原因その1
植え付けの時期が間違っていると芽が出ない
ササゲは春（4月～7月）に種をまく野菜で寒さに弱い性質をしています。
ササゲの原産地はアフリカのエチオピア一帯と言われていて、発芽には高温が必要な野菜です。
ササゲが発芽しない原因その2
極度の乾燥状態では芽が出ない
ササゲは種まきから発芽するまでの間は、用土が極度に乾燥しないように水やりを行うのが上手に発芽させるポイントになります。
長期間乾燥した状態が続くと種が土中で死んでしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
ササゲが発芽しない原因その3
低温期の多湿状態は種が腐りやすい
ササゲは用土が極度に乾燥してもいけませんが、多湿になり過ぎるのもよくありません。多湿状態が続くと種が土中で腐るからです。
特に気温が20℃以下の発芽に時間がかかる時期は腐りやすいので、気温が低い時期は水やりを少なめにしましょう。
ササゲが発芽しない原因その4
高温多湿になると芽が出ない
ササゲは気温が高い時期の多湿にも注意が必要です。土壌中の水分量が多すぎると、種が土の中で腐って芽が出ないことがあるので注意しましょう。
高温時期の種まきでは、回数を多めに1回あたりの量を少なめにするのがポイントです。
ササゲが発芽しない原因その5
温度の高すぎや低すぎは芽が出ない
ササゲは日中の気温が20～25℃、夜間が15℃以上が発芽に適した温度です。15℃以下や35℃以上では発芽率が下がります。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度（生育適温は15～25℃）から大きく外れていると発芽してからの生育も悪くなります。
ササゲが発芽しない原因その6
種を深くまくと芽が出ない
ササゲの種は深まきすると発芽が揃いにくくなります。種は用土に隠れるか隠れないか程度に浅くまきましょう。
種を深まきしすぎたり上から強く押さえすぎたりすると、酸素不足で種が死んでしまうことがあります。
ササゲが発芽しない原因その7
連作すると芽が出ない
ササゲは連作ができません。同じ場所に植えるときは、最低でも3～4年は間隔を空けましょう。
種が発芽しない原因その8
ササゲは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地（何度も繰り返して使っている用土）での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
種が発芽しないときの対策
ササゲの種は発芽率が低め。要点をまとめると、「水の量」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
発芽率を上げる方法
温度管理をする
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温を行う、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりすると温度を下げることができます。
種を乾燥させない
ササゲは種をまいた後に乾燥状態が続くと種が死んでしまいます。発芽するまではこまめに水やりをしましょう。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法もおすすめです。
芽出しまき
ササゲがうまく発芽しないときは催芽処理（芽出し）をしてみましょう。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。
芽出しまきのやり方
種を2～3時間ほど水に浸けます。（長時間の浸水は腐敗しやすくなるので注意しましょう。）
種を冷蔵庫から取り出して、トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いてその上に種を置きます。5～7日すると発芽が始まります。
根が出た種だけを選んでまけば確実です。根の伸ばし過ぎは後の生長に影響が出るので、根が出たら早めにまきましょう。
水に浸けると発芽率が上がる理由
ササゲが発芽しにくいのは、固い種皮によって有機呼吸が行われにくい性質をしているからです。
浸水させることにより種皮が破れて有機呼吸がはじまることで発芽のスイッチが入るのです。
芽出しの際の注意点
長時間の浸水は、種まき後に腐りやすくなったり、表皮がふやけて破れやすくなったりするので注意しましょう。
▷家庭菜園で簡単野菜作りVegetableBeginnersGuide
動画でも野菜作りを学べます！
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。