シカクマメの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法やその後の管理によるものです。
シカクマメの発芽率を上げるには?シカクマメの芽が出ない時の対処法は?シカクマメが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
シカクマメは条件が整っていれば、種をまいてから7日~10日で発芽します。(23℃で約7日)
シカクマメは温度が高すぎたり低すぎたりすると発芽が揃いにくくなります。15℃以下では発芽が遅れ、7℃以下ではうまく発芽しません。
気温が低い時期や寒冷地では発芽適温に満たず発芽しにくいため、トンネル掛けやべた掛けをして保温をすると発芽が揃いやすくなります。
シカクマメは発芽後の苗の生長が早くて収穫期間も長いので、日中の気温が20℃を超えるようになってから種まきをしましょう。
植え付けの時期が間違っていると芽が出ない
シカクマメの種まき時期は、直まきが5月上旬以降、ポットまきが4月以降になります。
シカクマメの原産地は熱帯雨林気候のパプアニューギニアで、寒さに弱い性質をしています。温暖な気候を好み、発芽には一定の温度が必要です。(20~25℃がもっとも適した温度です。)
極度の乾燥状態では芽が出ない
シカクマメは発芽までの期間は用土が乾燥し過ぎないよう適度に水のやりを行うことが、発芽を揃えるコツになります。
長期間の乾燥状態では種がダメになってしまいます。発芽するまでは用土の表面が乾いたタイミングで、こまめに水やりをしましょう。
多湿状態になって種が腐る
シカクマメは水やりが多すぎてもよくありません。多湿の状態が長期間続くと種が土中で腐ってしまいます。
日中は20℃を超えていても夜間の温度が10℃以下だと発芽が遅れるため種が腐りやすくなります。日中と夜間の寒暖差がある3月~4月上旬にかけては注意しましょう。
また、高温期(5月以降)の水やりは、回数を多めに1回あたりの量を少なめにするのがコツです。
温度が高すぎ・低すぎだと芽が出ない
シカクマメの発芽に適した温度は20~25℃です。15℃以下や30℃以上になると発芽率がぐんと下がります。5℃以下で枯死します。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽後の気温が適正温度(生育適温は20~30℃)から大きく外れていると苗の生育が悪くなります。
種を深くまくと芽が出ない
シカクマメの種を深まきすると発芽が揃わなくなります。種は用土に隠れるか隠れないか程度で浅まきしましょう。
種を深くまいたり上から用土を強く押さえすぎると、酸素不足でだめになってしまうことがあります。
連作すると芽が出ない
シカクマメは連作ができません。同じ場所に植えるときは、最低でも3~4年は間隔を空けましょう。
シカクマメは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
シカクマメの種は発芽率が低め。要点をまとめると、「水の量」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温を行う、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりすると温度を下げることができます。
シカクマメは種をまいた後に乾燥状態が続くと種が死んでしまいます。発芽するまではこまめに水やりをしましょう。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法もおすすめです。
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