タアサイの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法やその後の管理によるものです。
タアサイが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。タアサイの発芽率を上げるには?タアサイの芽が出ない時の対処法は?
タアサイは条件が整っていれば種まきから2~3日で発芽します。タアサイが発芽しないときやタアサイの芽が出ないときの原因と対処方法を解説します。
種まきの時期が間違っていると芽が出ない
タアサイの種まき時期は春(4月~5月)と秋(8月下旬~10月)です。
寒さにも暑さにも比較的強い野菜ですが、発芽適温(18℃~25℃)から大きく外れると、発芽しなかったり日数が遅れたりします。
用土を極度に乾燥させると芽が出ない
タアサイは発芽までの間に用土を極度に乾燥させると発芽率が悪くなります。
種まきが雨が少ない時期と重なるときは、用土がすぐに乾燥状態になることがあります。
種をまいてから発芽するまでは、用土の表面が乾きすぎないようにしましょう。
土を被せすぎると芽が出ない
種に用土を被せすぎたり(覆土が厚すぎる)、種を深くまき過ぎたりしていませんか。タアサイは好光性種子といって発芽には一定の光量が必要です。
種をまく深さは種の直径の2~3倍が目安です。タアサイの種を深まきすると、種が腐ったり、通気性が悪くなったり、酸素不足になり発芽失敗の原因になります。
長い棒などを使うと深さを均一できて発芽も揃いやすくなります。
土壌酸度が適正でないと芽が出ない
タアサイは極端な酸性やアルカリ性に偏った土壌に弱く、pHが6.0未満または6.5を超えると発芽率が下がります。発芽しても萎れるときもpHが合っていない可能性があります。
連作をしていると酸性に傾く傾向があるので、土壌のpH(酸度)が6.0~6.5の範囲になっているかを確認してから種をまきましょう。
適正な温度(気温)になっていないと芽が出ない
気温が18~25℃の範囲が発芽に適した温度です。
種をまく時期の気温が適正でも、生育期間中の気温が低すぎても高すぎてもやがては枯れてしまいます。(タアサイの生育に適した温度は15~20℃)
タアサイは高温にもそこそこ強く、発芽日数は遅れても発芽しますが、気温が30℃を超えると発芽率が極端に悪くなります。
タアサイの発芽を揃えるには、発芽適温内(20~25℃)になるよう温度管理をしっかりと行うことがポイントです。
春まきの場合は保温して温度を上げる対策、夏まきでは温度を下げる対策をしましょう。
気温が低い時期はビニルハウスやトンネル掛けで保温しながら発芽させる、気温が高い時期は反日蔭で発芽させたり、育苗箱を高床にして風通しをよくしたりするなど対策を行いましょう。
タアサイは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
タアサイの種は発芽しない原因は、「水の管理」「温度の管理」「日照量の管理」です。
発芽までは水やりをこまめに行い、適正内の気温になるよう日当たりを調整することが上手に発芽させるポイントです。
タアサイは種まき後に乾燥状態が続くと種が死んでしまいます。発芽するまでこまめに水やりすることがうまく発芽させるポイントです。
日中が留守がちでこまめな水やりが出来ないときは、濡れた不織布や新聞紙・キッチンペーパーなどをかけておく方法がおすすめです。
発芽したらすぐに取り除くようにしましょう。
少し手間が掛かりますが「芽出しまき」というより確実な種まき方法があります。芽出しまきとは種まき前に根を出してからまく方法のことです。
コップに水を張って種を入れて数十分ほど吸水させます。その後、湿らせたガーゼや綿の上に種を置き、日の当たらない場所または冷蔵庫の野菜室で1~3日置くと芽が出てきます。
根の長さが1~2mmになったら種をまくだけです。上手く発芽しない方はぜひ試してみましょう。
▷家庭菜園で簡単野菜作りVegetableBeginnersGuide
YouTubeでも野菜の育て方や野菜作りのコツなどを分かりやすくご紹介しています。チャンネル登録おすすめです。