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ナスの病害対策と害虫対策

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ナスの株が枯れる、ナスの葉が萎れる、ナスの葉に穴が開くなど生長が悪いときの対策は?ナスに発生する病害の対策や害虫の対策を野菜栽培士が丁寧にお教えします!

ナスの病害対策と害虫対策


ナスの苗が枯れる、ナスの苗が萎れる、ナスの葉に穴が開くなどのトラブルが発生したら参考にして下さい。


Contents Menu

  1. ナスの病害虫対策はどうするの?
  2. ナスの病害虫の種類は?
  3. ナスの病害虫はどういう環境下で発生するの?
  4. ナス病害虫対策まとめ

ナスの病害虫対策はどうするの?

ナスを育てていると「苗が萎れる」「苗が枯れる」「苗に元気がない」「苗の調子が悪い」「葉に穴があく」「白い粉がふく」「実が腐る」「葉が茶色になる」といった症状が現れることがあります。

ナスの病害対策と予防方法


こういう状態のときはナスが害虫の被害にあっていたり病害にかかっていたりしているケースが大半です。

こういったナスの調子が悪い状態を長期間対策せずに放っておくとのちの生育に大きな影響を及ぼしてしまうので、症状が現れたら早めに適切な対策を施しましょう。

このページではナスが害虫被害や病害の被害に合わないための予防と被害にあってしまった時の正しい対処方法についてご説明いきます。

ナスの病害虫の種類は?

ナスに発生しやすい主な害虫にはアブラムシ・ダニ・ヨトウムシ・タバコガ・コナジラミなどがいます。

ナスの害虫対策と害虫駆除


ナスがかかりやすい主な病害には「半身萎凋病」「青枯れ病」「うどん粉病」「褐色腐敗病」があります。

病害虫が発生したら適切に対処すれば問題ありません。

ナスの病害虫はどういう環境下で発生するの?

ナスも人間と同様に生育環境が悪いと調子が悪くなってしまいます。

健全な苗を育てるためには生育環境をしっかりと整えてやることが重要なのはいうまでもありません。

ナスの病害虫対策


ナスにとって健全な生育環境とは、「畑の排水を良くする」「適正な用土」「風通しの良い場所」「適正な日照量」「適正な水やり量」「適正な施肥量」が整った状態のことを言います。

これらの一つでも欠けてしまうとナスの調子が悪くなっていきます。ナスに発生する害虫や病害を事前に予防するためには栽培環境を快適に整えることが最重要課題と言えるでしょう。

畑の排水を良くすることが対策

ナスの病害虫を防ぐために畑の排水を良くするとは具体的にどういうことに気をつければいいのでしょうか。病害虫防除ために次の点をCheckしてみましょう。


  1. プランター栽培の場合は鉢底にネットや排水性のよい底石が入っているか。
  2. 排水口が詰まっていないか。
  3. ナスに合った排水性の良い用土をつかっているか。

ワンポイントアドバイス!
水はけを良くするには用土の質が重要です。露地栽培の場合は耕うんをしっかりと行って団粒構造を作ること、プランターの場合は排水性の良い用土を使用することです。

適切な用土を使つことが対策

ナスの病害虫を防ぐための条件「適正な用土」とは具体的にどういうものなのか、次の点をチェックしてみましょう。

  1. 使い古した用土を使っていないか。
  2. 同じ場所でナスを連作していないか。
  3. 耕うんはしっかりと行えているか
  4. 病害虫が発生した土壌に苗を植えていないか

ワンポイントアドバイス!
ナスの病害は連作が原因で起こるもの(半身萎凋病・青枯れ病)もあります。連作による土壌病害には抵抗性接ぎ木を利用するなどして対処しましょう。

またプランター栽培の場合はホームセンターなどでナス専用の配合された用土が売っているのでそれを利用するのも良いでしょう。

風通しの良い場所で育てることが対策

ナスの病害虫を防ぐための条件「風通しの良い場所」とは具体的にどういうことなのか、次の点をチェックしてみましょう。

  1. ベランダなどで育てるときに奥まった場所や大きな荷物の陰に鉢を置いていないか。
  2. 株を植える間隔が狭すぎないか。
  3. 葉が茂り過ぎていないか。
  4. 株元まで葉が茂っていないか。
  5. 雑草が多い茂っていないか

たくさん収穫したいからと言ってナスの株を密植しすぎていませんか?密植しすぎると風通しが悪くなり病害虫の発生を助長してしまいます。

病害の菌も害虫もジメジメした場所が大好きです。また適正な株間を確保しないと実が小さくなったり収穫量が減ったりするだけです。

適正な日照量を確保することが対策

ナスの病害虫を防ぐための条件「適正な日照量」とは具体的にどういうことなのか次の点をチェックしてみましょう。


  1. 株が密植しすぎていないか
  2. 下葉が茂り過ぎていないか
  3. ベランダの手すりなどで日陰になっていないか
  4. 混植で背の高い野菜の陰になっていないか

ベランダ菜園では日照不足が起こりやすくなります。日照量が少ないと株が大きく育ちません。大きく丈夫に育てれば病害や害虫の発生を防ぐことができます。

日陰が多い場所だと湿度も高くなり風通しも悪くなります。ベランダ菜園の場合は太陽の動きに合わせてプランターを移動させるなど工夫してみましょう。

適正な水やりをすることが対策

ナスの病害虫を防ぐための条件「適正な水やり量」とは具体的にどういうことなのか次の点をチェックしてみましょう。

  1. 水やりは用土の表面が乾いた時におこなっているか。
  2. 気温が高くなる時間帯に水やりをしていないか。
  3. 気温が下がる日没前に水やりをしていないか。
  4. 株に直接かかるように与えていないか

水やりは与えすぎに注意。水分量を抑えることで地中に深くまで根を張り果実の甘みが増します。

多湿は病害の発生を助長させてしまいます。水やりのタイミングも重要です。特に季節の変わり目の気温が上がる前と下がる前の水やりは株への負担が大きいため避けた方が良いでしょう。

適正な施肥量にすることが対策

ナスの病害虫を防ぐための条件「適正な施肥量」とは具体的にどういうことなのか次の点をチェックしてみましょう。

  1. 元肥の量は適正か追肥の量は適正か。
  2. 株にかかるように与えていないか。
  3. 正しい成分比の肥料を与えているか。
  4. 与える時期は合っているか。

株を大きくしたいからと言って肥料を必要以上に与えると軟弱に育ってしまいます。特に窒素分が多い肥料を多く与えると葉ばかりが成長して養分が実まで回らなくなってしまう原因になってしまいます。

与える位置も大切なポイント。浅い位置に与えてしまうと根が深く張らないため適度な深さに元肥を施し株の成長を見ながら追肥を行うようにします。与えるタイミングにも注意しましょう。

ナスに限らずどの野菜にも追肥を行うベストタイミングがあります。肥料は正しい時期に適正な量を与えることが大切です。

ナス病害虫対策まとめ

病害や害虫が発生する度に農薬や薬剤を使用して解決していては安全な野菜とはいえません。

ナスの病害虫対策
ナスが病害虫の被害に遭わないためには生育環境の整備が重要です。問題が起きたときは単に解決するだけでなく、なぜ害虫や病害が発生したのかその原因を排除することも同時に考えるようにしましょう。

慣れてくると病害虫の発生しにくい環境を作るコツがつかめてくるはずです。慣れるまでは大変かもしれませんが失敗から学び健全な生育環境を作って立派な果実を収穫できるように頑張りましょう。

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