トウモロコシと一緒に植えると生育が良くなったり害虫を退避させたりする効果がある野菜をコンパニオンプランツといいます。
トウモロコシと寄せ植えできる野菜には、エダマメやインゲンマメなどマメ科の野菜のほか、カボチャやスイカなどウリ科の野菜、ダイコンやタマネギなどがあります。
トウモロコシと一緒に植えると良く育つ相性の良い野菜(コンパニオンプランツ)の種類や、混植することで得られるメリットなどを詳しくご紹介します。
トウモロコシと寄せ植えできる野菜を見つけて、限られたスペースを有効に活用しましょう。
トウモロコシと一緒に植えられる相性の良いコンパニオンプランツ(混植野菜)の種類は?トウモロコシのコンパニオンプランツ(トウモロコシと混植できる野菜)と相性がいい野菜を紹介します。
ジャガイモ・サトイモ・エンドウマメ・エダマメ・ササゲ・キュウリ・メロン・カボチャ(相互に有益な効果)、インゲンマメ(生育が良くなる&害虫を退避させる)などです。
トウモロコシと一緒に植えてはいけない野菜は、ナス(有害で生長を止める)・トマト・ミニトマト・ピーマン・シシトウ(生長を抑制する)などです。
トウモロコシとナス科の野菜を同じ場所に植えると一見それなりに育ったように見えますが、両者とも多肥性の野菜なので養分を奪い合い実成りが悪くなってしまいます。
同じ畑に植えるときは十分に株間を確保し、肥料切れにならないようにしましょう。
トウモロコシと同じ場所に植えると良い野菜の一例と混植したときの効果などを分かりやすく解説します。
トウモロコシとインゲンマメはアメリカの先住民が行っていた栽培方法で相性が良い組み合わせです。
トウモロコシは草丈が1m以上になり収穫後の茎葉がつるありインゲンの支柱代わりに使えるため作業効率がよくなります。
トウモロコシに集まるアワノメイガとインゲンに集まるフキノメイガは、両者を混植することでその被害が低減することが知られています。
トウモロコシとエダマメは一緒に植えるとお互いの生育が良くなる組み合わせです。
エダマメは多少日当たりが悪くても育つので、草丈の高いトウモロコシの近くでも十分に育てることができます。
多肥性のトウモロコシが余分な養分を吸い上げるためエダマメのつるボケを防止してくれます。
トウモロコシとサトイモとの相性は抜群で、お互いの成長が良くなる組み合わせです。
夏場の強い光が苦手なサトイモは、トウモロコシの日陰に植えることで生育が良くなります。一方、サトイモの根につく共生菌が作り出す窒素分によって、トウモロコシの生育も良くなります。
トウモロコシの苗はサトイモの南側(陰になる位置)に植えましょう。
トウモロコシとササゲの相性は抜群で、トウモロコシとの寄せ植えにはおすすめの組み合わせです。
ササゲの根につく共生菌が作り出す窒素分がトウモロコシの養分になり、多肥によるササゲの弦ボケを防止します。インゲンと同様に両者の害虫被害を軽減できます。
混植するときは、トウモロコシの列の外側に30cmほど離して苗を植え付けましょう。
トウモロコシはミツバは混植ができます。トウモロコシはひげ根ですが、ミツバは直根なので、競合しにくい相性の良い組み合わせです。
ミツバは反日蔭を好むため強い光が苦手ですが、草丈の高いトウモロコシが日よけになるため夏場でも生育が可能です。
トウモロコシの北側(日陰になる位置)に種をまきましょう。
トウモロコシと混植できる野菜(同じ場所に一緒に植えても大丈夫な野菜)の一覧です。
◎=相性抜群 〇=混植可 ×=相性が悪い
おすすめ度 | 野菜名 | 期待できる効果 |
◎ | インゲンマメ | 生育が良くなる |
害虫の退避効果 | ||
◎ | ムクナ | 生育が良くなる |
土壌病害を抑制 | ||
◎ | エダマメ | 害虫の退避効果 |
土壌病害を抑制 | ||
◎ | サトイモ | 生育が良くなる |
◎ | ミツバ | 生育が良くなる |
〇 | エンドウマメ | 生育が良くなる |
〇 | アズキ | 生育が良くなる |
〇 | ジャガイモ | 生育が良くなる |
〇 | キュウリ | 生育が良くなる |
〇 | メロン | 生育が良くなる |
〇 | マクワウリ | 生育が良くなる |
〇 | カボチャ | 生育が良くなる |
〇 | スイカ | 生育が良くなる |
× | シシトウ | 生育が悪くなる |
× | ナス | 生育が悪くなる |
× | トマト | 生育が悪くなる |
× | ピーマン | 生育が悪くなる |
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トウモロコシを他の野菜と混植するときは、多肥性の野菜は避けましょう。生長に必要な水分と養分を奪い合ってしまうことになります。
コンパニオンプランツは栽培期間の短い「極早生]または「早生品種]を選ぶと、トウモロコシの収穫期間中に繰り返して栽培を楽しめます。
トウモロコシは一部のナス科野菜との混植も可能です。
トウモロコシを栽培したあとは、マメ類を植えるといいでしょう。トウモロコシが土中の余剰肥料を吸い上げるため、弦ボケを予防できます。
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