ダイコンと一緒に植えると生育が良くなったり害虫を退避させたりする効果がある野菜をコンパニオンプランツといいます。
ダイコンと寄せ植え(混植)できる野菜には、サトイモやサツマイモなどイモ類のほか、ピーマンなどナス科の野菜、アブラナ科のキャベツやコマツナ・カブなどがあります。
ダイコンと一緒に植えると良く育つ相性の良い野菜(コンパニオンプランツ)の種類や、混植することで得られるメリットなどを詳しくご紹介します。
ダイコンと寄せ植えできる野菜を見つけて、限られたスペースを有効に活用しましょう。
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ダイコンのコンパニオンプランツ(ダイコンと混植できる相性の良い野菜)と、生育が悪くなる野菜(相性が悪い野菜)の組み合わせ例です。
エダマメ・ニンジン・ルッコラ・ラディッシュ(生育が良くなる&害虫を退避させる)、ナス・サトイモ(相互に有益な効果)、シュンギク(害虫を退避させる)などです。
ダイコンと一緒に植えてはいけない野菜は、葉ネギ・長ネギ(又根になる、生育が悪くなる)、地中根を広げて増えるハーブ類(生長を抑制する)などです。
ダイコンと混植(寄せ植え)できる野菜の組み合わせ例をいくつかご紹介します。
同じ場所に植えると良い野菜の種類とどういった混植の効果があるのかなどを具体的に解説します。
ダイコンとエダマメは相性が良い組み合わせです。
エダマメの根につく共生菌が作り出すリン酸や微量ミネラル成分をダイコンが吸収して生育が良くなります。
また、お互いに発生する害虫に対する益虫(害虫を食べる虫)のすみかができるうえ、異なる科を植えることで害虫が寄りにくくなる効果も期待できます。
ダイコンをエダマメから約30cmほど離して混植しましょう。
ダイコンとシュンギクは相性の良い組み合わせです。
ダイコンは暑いと生育が緩慢になって害虫の被害に遭いやすくなりますが、シュンギクをダイコンを囲うように植えると日よけと虫よけになります。
害虫が発生しやすい秋まきでは、シュンギク栽培からスタートすると害虫の退避効果が高くなります。
ダイコンと相性がいい野菜はサトイモです。
ダイコンは25℃を超えると生育が悪くなるため、本来だと夏場は育てられませんが、サトイモの日陰を利用して涼しい環境を作ってやることで夏でもダイコンを育てることができます。
サトイモの2回目の土寄せが終わる頃(6月中旬以降)にサトイモの株間や南北畝なら日陰になる北側にダイコンの種をまきましょう。
ダイコンは病害に強い「夏栽培用」の品種を選ぶことがポイントです。
ダイコンとニンジンはともに直根性(根がまっすぐ伸びる性質)で、お互いの根が干渉しない相性の良い組み合わせです。
ダイコンがニンジンに集まるキアゲハを退避させ、ダイコンに集まるアオムシやネグサレセンチュウをニンジンが退避させます。
ダイコンを囲うようにニンジンを植えると害虫が寄りにくくなり、害虫が発生しやすい秋まきでは、ニンジン栽培からスタートするとアオムシの退避効果が高くなります。
お互いの株を約30cmほど離して混植しましょう。
ダイコンとルッコラは相性が良い野菜です。ダイコンに集まる害虫をルッコラの葉から出る香りと辛み成分で退避させます。
両者は同じアブラナ科の野菜ですが、根の張り方が違うためお互いの生育を抑制しません。ダイコンの株と株の間にルッコラの種を同時期にまきます。
ダイコンとマリーゴールドは相性が良い組み合わせです。
マリーゴールドが地上部のアオムシやコナガなどを退避させ、土中ではネグサレセンチュウを死滅してくれます。
株間を15~20cmほど取り、ダイコン5株につき1株程度の割合でマリーゴールドを植えましょう。
ダイコンと混植できる(一緒に植えても大丈夫な)野菜の一覧です。
◎=相性抜群 〇=混植可 ×=相性が悪い
おすすめ度 | 野菜名 | 期待できる効果 |
◎ | サトイモ | 生育が良くなる |
◎ | マリーゴールド | 害虫退避効果 |
◎ | ニンジン | 生育が良くなる |
害虫退避効果 | ||
◎ | エダマメ | 生育が良くなる |
害虫退避効果 | ||
◎ | シュンギク | 生育が良くなる |
害虫退避効果 | ||
◎ | ルッコラ | 生育が良くなる |
害虫退避効果 | ||
〇 | ラディッシュ | 互いに排除しない |
〇 | コマツナ | 互いに排除しない |
〇 | チンゲンサイ | 互いに排除しない |
〇 | ナス | 生育が良くなる |
× | ネギ類 | 生育が悪くなる |
× | ハーブ類 | 生育が悪くなる |
ダイコンをニンジンやカブなどの根野菜同士を混植すると、用土中の空気の通りが良くなるため、お互いの根の張りと伸びが良くなって生育が良くなります。
ダイコンは生長すると外葉が大きく広がります。混植する野菜と収穫時期が重なるときは、株間は30cmほど確保しておくと管理が楽になります。
ダイコンは根をまっすぐ深く張る性質をしています。根を浅く張る野菜との混植が向いています。ただし、キュウリなどの根を浅く広げて生長する野菜との混植には不向きです。
ダイコンの収穫時期は品種にもよりますが、種まきから60~80日です。混植する野菜はダイコンの収穫時期に合うように種まきをすると畑を有効に使えて無駄のないリレー栽培ができます。
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