南米メキシコ原産のサツマイモは乾燥に強く自然の雨だけでも育ちますが、生育に合わせて頻度や水量を調整しましょう。苗取り用の種イモの水やりは不要です。苗の植え付け後から生育前半の水やりは多め、後半の水やりは少なめにするのがポイントです。
サツマイモの水やりの基本を野菜栽培士が詳しくレクチャーします。水を与えるタイミング(時間帯)や1回あたりに与える水の量、水やりの頻度(回数)などサツマイモの正しい水やりを覚えましょう。
サツマイモは熱帯中南米メキシコ原産の火山灰土でも育つほど丈夫な野菜なので、苗が育ち始めたらほとんど水やりをしなくても育ちます。生長に合わせて水やりを行いましょう。
サツマイモは苗取り用に植えた種イモの水やりは自然に降る雨だけで十分です。過多の水やりは種イモが腐る原因になるので控えましょう。
苗の植え付け直後から栽培初期は多め、中盤以降は少なめというイメージで水やりをしましょう。
種イモの植え付け直後から発芽するまでの間の水やりは不要です。種イモに含まれる水分だけで発芽します。
この時期の過多の水やりは種イモが腐る原因になります。
古い種イモを植えているなどして、苗が萎れたり葉先が枯れたりするときのみ、用土の表面が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
サツマイモは生育初期に根を伸ばすために水分を必要とします。この期間は用土の表面が乾いたタイミング(週に1~2回程度)で水やりを行いましょう。
苗の植え付け直後や苗が小さいうちは根を用土の表面に近い位置に張るため、用土が乾燥しやすく水不足になりやすい環境です。
生育初期は水分を必要とする時期なので、水切れに気を付けましょう。
ただし、過度の水やりは病害の発生を助長するので、毎日水やりをする必要はありません。
サツマイモ栽培の後期(新イモが太り出す頃)はやや乾燥気味にします。
梅雨時期の5月~6月は高温多湿の環境になりやすく、この時期に水やりが多いと病害が発生しやすくなります。
露地栽培では自然に降る雨だけでも収穫まで苗は生長してくれます。晴天が続いて苗が萎れるときのみ、水やりをすれば大丈夫です。
プランター栽培では用土の表面がしっかりと乾いたタイミングで与えましょう。
高温期(真夏)は日中に苗が太陽光で萎れることがありますが、夜間に回復するようであれば、無理に水やりはしなくてもかまいせん。
収穫の2~3日前になったら水やりはストップします。収穫時に用土が湿っていると、掘り出したイモが保存中に腐りやすくなるからです。
サツマイモの露地栽培では、毎日の水やりは不要です。茎葉の状態を見て、1週間に1回、多くても2回までが目安です。
プランター栽培では用土の表面が乾燥したタイミングで水やりをしましょう。(毎日の水やりは不要です。)
春先と秋口は気温が上がり始める頃に、梅雨明け以降は午前中の涼しい時間帯に水やりをします。
植え付け直後は地域によっては気温が低い時期なので、気温が上がり始める前に与えましょう。夕方に与えると低温で生育不良の原因になります。
夜間に茎葉の水滴がない状態で用土の表面がうっすらと乾くくらいにしておきましょう。
高温期(特に真夏)に日中の気温の高い時間に水やりをすると、太陽光で根を傷めたり、水滴がレンズ代わりになって茎葉を傷めてしまいます。
午前中の涼しい時間帯に与え、水滴が茎葉に残らないようにして置きましょう。夜間の水やりは高温多湿の原因になるので控えます。
夜間は用土の表面が乾いてる状態にしておくために、日没の数時間前には水やりを終わらせておきましょう。
サツマイモの水不足の初期症状は、葉がしなびた感じになって、茎もだらんと下の方に垂れ下がります。さらに燥が強いと、葉先が巻いて葉の裏側が見えるようになります。
極度の水不足になると、株が回復するまでに時間が掛かったり、回復せずに収量減の原因になったりします。
茎葉を観察して株にダメージが出る前に水やりをしましょう。
サツマイモの雨の日の水やりですが、雨の日や曇りの日は土中に含まれる水分の蒸発量が少なく、表面が乾いていても用土の中の湿度は高く保たれています。
高温多湿は病害(疫病・基腐病など)の発生を助長するので、何日も雨が降るときは水やりを控えましょう。
プランター栽培では、雨のかからない場所に鉢を置いているときは、いつもより量を少なめにして水やりをしましょう。
プランター栽培でも、鉢を雨の当たる場所に置いているときは無理に与える必要はありません。
サツマイモは雨が降り続くときは水やりはしなくて大丈夫です。プランター栽培でも、何週間も雨が降り続くとき以外は水やりは不要です。
長期間に渡る多湿環境は、病害の原因となる菌が発生しやすくなるため、極このの水やりは控えましょう。
サツマイモの水やりは葉の様子や用土の乾燥状態を見ながらタイミングよく適量を与えるのがポイントです。水分の与えすぎは軟弱な株になってしまいます。
用土がいつも湿っている状態よりも、一旦、乾燥させてからたっぷりと水分を与えた方が株への負担が少なく苗の生育もよくなります。
雨の日や曇りの日は病害を助長するので水やりは控えめに。
マンションのベランダなどの雨が当たらない場所でサツマイモを育てているときは、雨が続いていても用土の表面が乾いているときは水やりをします。
ただし、いつもより少ない量を与えましょう。
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