サヤエンドウの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法やその後の管理によるものです。
サヤエンドウの発芽率を上げるには?サヤエンドウの芽が出ない時の対処法は?サヤエンドウが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
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通常なら植えつけてから1~2週間ほどで発芽します。サヤエンドウが発芽しないときやサヤエンドウの芽が出ないときのチェックポイントをご紹介します。
植え付けの時期が間違っていると発芽しない
サヤエンドウは秋(10月下旬以降)に種をまく野菜で、15~20℃が発芽に適した気温です。33℃以上になると発芽率が悪くなります。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~20℃)から外れていると発芽してから苗の生育も悪くなります。
サヤエンドウの種まきは早すぎても遅すぎてもいけません。小さな苗で冬越しさせることが重要なので、種まき時期を守るようにしましょう。
極度の乾燥状態では発芽しない
サヤエンドウは種まきしてから発芽までの間は、用土の極度の乾燥には要注意。水やりをしっかりと行いましょう。長期間の乾燥状態になると種がだめになってしまいます。
発芽してからは水やりは控えめに。サヤエンドウは多湿を嫌うため、水やりは用土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにしましょう。
種を浅くまくと発芽しない
サヤエンドウは嫌光性種子といって発芽するときに光が強いと発芽しにくくなります。種は1~2cmほどの深さでまくと発芽しないトラブルを予防できます。
種球の寿命がきていると発芽しない
サヤエンドウの種は保存状態が悪いと腐ったり傷んだりして発芽率が悪くなります。
サヤエンドウの種は湿度の低い冷暗所で保存すれば2~3年は持ちます。(種の保存状態が悪いと1年持ちません。)
鳥害に遭うと発芽しない
サヤエンドウの種は鳥や獣の大好物です。種を畑に直まきしたときは鳥害や獣害にあうことがよくあります。
種はポットまきから育て移植する方法が確実ですが、直まきするときは不織布をべた掛けするなどして鳥害や獣害から種を守りましょう。
サヤエンドウは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
サヤエンドウが発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。
サヤエンドウがうまく発芽しないときは芽出しをしてみましょう。
種を水に浸けて半日~1日ほど冷蔵庫の中に置いておきます。
冷蔵庫から取り出したら1日ほど常温に置いてから種をまきます。根を出してから種まきしてもかまいませんが、根が伸びすぎないうちに種をまくようにします。
長時間の浸水することで表皮がふやけて破れやすくなっています。種まき時に傷をつけないように注意しましょう。
サヤエンドウが発芽しにくない原因は、固い種皮によって有機呼吸が行われにくい性質があるためです。浸水させることにより種皮が破れて有機呼吸がはじまることで発芽し始めます。
サヤエンドウの種は収穫後から休眠状態に入っています。種が活動するには低温に当てる「休眠打破」を行うことで発芽のスイッチが入ります。
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