ソラマメの種が発芽しない主な原因は「種まき適温から外れている」「種をまく深さ」「用土が合っていない」「多湿や多乾燥」「種の休眠状態」「種の寿命」など、種まき方法とその後の管理によるものです。
ソラマメの発芽率を上げるには?ソラマメの芽が出ない時の対処法は?ソラマメが発芽しない原因と対策を野菜栽培士が分かりやすく解説します。
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通常なら種をまいてから5~7日ほどで発芽します。ソラマメが発芽しないときやソラマメの芽が出ないときのチェックポイントをご紹介します。
種まき時期が間違っていると発芽しない
ソラマメは秋(10月下旬以降)に種をまく野菜で、18~22℃が発芽に適した温度です。10℃以下や30℃以上になると発芽率が著しく低下します。
種まき時期の気温が適正範囲内でも、発芽してから収穫までの気温が適正温度(生育適温は15~20℃)から外れていると発芽してから苗の生育も悪くなります。
ソラマメの種まき時期は早すぎても遅すぎてもいけません。大苗では冬越しさせることが難しいので、種まき時期を守りましょう。
乾燥状態では芽が出ない
ソラマメは種まきしてから発芽までの間は水やりをしっかりと行いましょう。長期間の乾燥状態になると種がだめになってしまいます。
発芽するまでの水やりは朝にたっぷりと行い、夕方に表面がやや乾いている程度が理想です。用土の表面が乾かないようにしましょう。
種まき後は乾燥を防ぐため、新聞紙や不織布などを掛けておくのもおすすめです。
種を深くまくと発芽しない
ソラマメの種を深くまくと酸素が欠乏して腐ってしまって発芽しにくくなります。種を地上から1/3ほど出るくらいに埋めると発芽が揃いやすくなります。
種の吸水がうまくいっていないと発芽しない
ソラマメの種をまくときは種と用土をしっかりと密着させておくことが発芽不良を防ぐポイントです。
種の周辺の土がふわふわで隙間があると、吸水に時間がかかって発芽率が落ちる原因になります。種をまいた後は周辺の用土を手のひらでしっかりと押さえておきましょう。
種球の寿命がきていると発芽しない
ソラマメの種は保存状態が悪いと腐ったり傷んだりして発芽率が悪くなります。
ソラマメの種は湿度の低い冷暗所で保存すれば2~3年は持ちます。(種の保存状態が悪いと1年持ちません。)
ソラマメは種まきに適した用土に種をまくことが大切です。痩せた土地(何度も繰り返して使っている用土)での種まきは発芽しない原因のひとつです。
用土は繰り返して使っていると、古い根が残ってしまったり、大きなダマができたり、固く締まって密度が高くなってしまいます。
通気性や通水性が悪い用土は小さな根が張りにくい状態です。プランター栽培では用土を定期的に新しくする、露地栽培では用土丁寧に耕すなどしましょう。
ソラマメが発芽しないときや芽が出ないときは、芽出しをしてから植え付ける方法がおすすめです。
ソラマメがうまく発芽しないときは催芽処理(芽出し)をしてみましょう。芽出しを行ってから種をまくと失敗が少なくなります。
やり方は簡単です。半日~1日ほど種を水に浸けて冷蔵庫で2~3日ほど置いておきます。(長時間の浸水は表皮がふやけて破れやすくなるので、種まき時に傷をつけないように注意しましょう。)
種を冷蔵庫から取り出して、トレーに濡れたティッシュペーパーやガーゼなどを敷いてその上に種を置きます。5~7日すると発芽が始まります。
根は少しでも出ていればオッケーです。根の伸ばし過ぎに注意しましょう。
ソラマメが発芽しにくない原因は、固い種皮によって有機呼吸が行われにくい性質があるためです。浸水させることにより種皮が破れて有機呼吸がはじまることで発芽し始めます。
ソラマメの種は収穫後から休眠状態に入っています。種が活動するには低温に当てる「休眠打破」を行うことで発芽のスイッチが入ります。
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