お家でテーブルビート(テーブルビーツ)を栽培してみませんか?ちょっとしたコツさえ知っていればテーブルビート作りは難しくありません。テーブルビートの栽培が初めての方でも分かりやく育て方をレクチャーします。このサイトを見てテーブルビート栽培にチャレンジしてみましょう!
Contents Menu
・種まき収穫カレンダー
・テーブルビート栽培成功のポイント
・種から育てる(種のまき方)
・テーブルビートの水やり
・テーブルビートの追肥
・テーブルビートの間引き
・テーブルビートの収穫時期
・テーブルビートの育て方まとめ
・テーブルビートの病害対策
・テーブルビートの害虫対策
テーブルビート栽培
難易度★★☆☆☆
テーブルビートはアカザ科の野菜で「ビーツ」「ビート」とも言われる地中海沿岸・ヨーロッパ・・中近東諸国に分布する野菜です。
赤ダイコン、ビーツとも呼ばれるロシア料理のボルシチの材料などに使われる高級食材。
テーブルビートは春と夏に種まきができ、種まきから60日~80日と栽培期間も短く栽培が容易なため初心者向けの菜園野菜です。
テーブルビートに含まれる栄養素は、ビタミンやミネラルが多く含まれますが、中でも鉄分が豊富で飲む血液とも言われるほど。
テーブルビートはあまり馴染みがない野菜かも知れませんが、肉部は柔軟・多汁で味は甘味がある美味しい野菜です。
カブ同様に様々な料理に使えるので便利。テーブルビートを使った料理のレシピには、サラダ・ボルシチ・シチュー・ゆで野菜などがあります。
緑が多い家庭菜園に色鮮やかなテーブルビートを植えるだけでちょっと楽しい気分に浸れる、そんなカラフルな人気の野菜です。
テーブルビートは春植え(3月植え・4月植え・5月植え)と秋植え(8月植え・9月植え)が可能です。収穫までは種まきから約2か月です。
テーブルビートの生育適温は15℃~21℃で寒さには強いのですが暑さには弱い性質をしています。そのため、植え付けは夏が終わる頃から9月初めに行います。
テーブルビートはホウレンソウと同じアカザ科の野菜で酸性土を極端に嫌います。植え付けする前には用土に石灰を多めに施して中和させてから植えるようにしましょう。
テーブルビーツは乾燥に弱い野菜です。日当たりの良い場所で育てると収穫までの期間が短くなりますが、夏の終わりに植える時は気温の上昇と乾燥には注意が必要です。
特に幼苗の期間は水切れを起こさないように水の管理をしっかり行いましょう。
テーブルビーツを育てるときのプランターサイズですが、標準タイプ(60㎝~65㎝)以上のものを利用しましょう。
テーブルビーツは根を浅く張りあまり大きくならない性質をしているため、深さが15㎝以下のプランターで栽培しても上手に育てられます。
テーブルビーツの栽培に適した用土は市販の培養土を利用するのが簡単です。
自分で作る時は
赤玉土5:砂2:バーミキュライト3、それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり20g混ぜ合わせた物を使いましょう。
テーブルビートを露地で栽培する時の土作りですが、植え付けの2週間前に1㎡あたり150~200gの苦土石灰を全体にまいてよく耕しておきます。
植え付けの1週間前には堆肥を2㎏/1㎡と化成肥料を100g/1㎡を畑全体にまいて良く耕しておきましょう。
テーブルビート栽培に適した畝は、幅70~80㎝、高さ10~15㎝の平畝です。
テーブルビーツは地中海沿岸・ヨーロッパの野菜で日本ではあまり栽培されていません。
馴染みのない野菜ですが、種から育てても簡単に育つので、ぜひチャレンジしてみましょう。
品種は色々なものが出回っていますが、どれを選んでも比較的よく育ちます。「デトロイドダークレッド」・「ビートルート」などが人気。
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実はテーブルビーツの種は種球という種子が集まったもので、1つの種球に数粒の種がくっついて出来ています。
1つの種を撒くと種子の数だけ芽が出てくるので、10㎝間隔の点まきにしましょう。60㎝のプランターなら2条植えられます。
露地栽培でテーブルビートを育てるときはセルトレイで発芽させてからの方が確実です。
セルトレイに種をまくときは培養土に指先で植穴をあけて1粒ずつ種をまいていきます。草丈が5~6㎝になったら畑に植え付けましょう。
種を撒いた後は周辺の用土を寄せて盛土して用土の表面を手のひらで軽く押さえてやりましょう。
盛土した後に押さえるのは水をやる時に用土が流れてしまうのを防ぐのが理由です。種を植えた後は種子が流れないように丁寧に水やりしましょう。
テーブルビーツの種の皮は固く発芽しにくいので1昼夜水につけると発芽率がよくなります。
濡らしたキッチンペーパーに種を並べて2つ折りにして芽を出させてから植えるようにするときれいに発芽が揃ってくれます。
種を直接植える時は気温が高い時期は避け、種を植えてからは種子を乾燥させないように水の管理を徹底しましょう。
種をまいたあとに濡れたキッチンペーパーや新聞紙をべた掛けしておくと乾燥を防ぐことが出来ます。
テーブルビーツは間引きが不十分だと根の発育が悪くなるので注意が必要です。
種をまいてから約2週間ほど経って発芽が揃ったら1回目の間引きを行いましょう。
1つの種から数本の芽が出ますので生育の良い芽を2本だけ残して残りはハサミで切り落とします。
本葉が3~4枚に成長した時に2回目の間引きを行い1本立てとしましょう。遅くても本葉が5~6枚になるまでには間引きを行うのがポイントです。
2回目の間引きの時に同時に追肥と土寄せを行っておくようにしましょう。間引いた芽はサラダ(ベビーリーフ)として食べることが出来ます。
テーブルビーツは種を直接撒いた場合は、植えてから発芽するまでの約2週間(9月中旬頃まで)は水を切らさないようにしましょう。
芽が出てからは用土の表面が乾いた時に暖かい日中に与えるようにしましょう。
プランターで栽培している時は2週間に1回程度水やりの代わりに液肥を与えると生育が良くなります。
テーブルビーツは多肥性の野菜になります。収穫までの期間は短いのですが肥料切れを起こさないことがポイントです。
元肥の他に2回目の間引きの時に化成肥料をプランターの淵に沿って施すようにしましょう。
特に根の肥大に勢いづく頃(収穫前の10日~14日)が最も肥料を必要とする時期なので忘れずに追肥を施しましょう。
テーブルビーツは耐寒性のある野菜ですが、気温がぐっと下がる10月以降は低温対策をしてやると生育が良くなります。
気温が15℃を下回るようになると葉が縮れて生育が悪くなるので、風が直接当たるような低温になり易い場所で栽培している場合は寒さ対策を行いましょう。
防寒対策は「プランターを風の当たらない場所に移動させる」「寒冷紗をトンネル掛けする」などです。
テーブルビーツの収穫のタイミングですが、土から出ている肩の部分が5~6㎝になった頃です。
収穫のタイミングが遅れると根が固くなり筋が入ってしまって食感が落ちてしまいます。収穫のタイミングを逃さないようにましょう。
適温下では種をまいてから60日~70日頃が収穫時期の目安です。収穫する時は株の根元を持って引き抜くようにしましょう。
ビーツの切り口は美しい年輪の様な模様をしています。赤色をしているのはベタシアニンという色素で老化防止によいとされる抗酸化作用があります。
肉部は柔軟で瑞々しくほのかな甘みがあります。ビーツは生食や酢漬けが美味しく、皮のまま茹で冷めた後に皮をむいてスープの具にしてもおいしく食べられます。
テーブルビートの種子は皮が固いので種まき前には1昼夜水に浸してから種をまくのが上手に発芽させるコツです。
表皮には発芽を抑える成分が含まれているので、直播きする時は必ず水に浸してから種をまくようにします。発芽後は必ず間引きをして1本立てで育てましょう。
テーブルビートは気温が下がるにつれ葉の赤みが増していきます。気温が高い夏植えは避けて、気候が涼しくなってから植えるのがコツです。
テーブルビートには連作障害があります。同じ場所で栽培する時は、最低でも1~2年は間隔をあけてから育てるようにしましょう。
テーブルビートに発生しやすい病気は軟腐病で、症状は葉が萎れたり地際部分の辺りが腐ります。その他にかかりやすい病気には、そう根病・褐斑病・根腐れ病・葉腐れ病・黒根病・苗立枯病が発生します。
病気の発生原因は土壌が合っていない事、低温または高温での栽培が考えられます。病気が発生しないように温度管理と土作りをしっかりと行うようにしましょう。
病気を発見した場合は早期発見、その後は適切に処理して他の株に病気がうつらないようにする事が大切です。
春植えの時は害虫が発生しやすくなります。
テーブルビートにつきやすい害虫はハモグリバエ、ヨトウガ、シロオビノメイガ、テンサイハモグリハナバエ、カメノコハムシなどです。
害虫は早期発見に心がけ、見つけ次第除去するようにしましょう。苗が小さいうちは寒冷紗のトンネル掛けも有効な害虫対策となります。