室内でも簡単に育つ野菜の種類と育て方を野菜栽培士が詳しくご紹介します!室内での野菜作りの成功のポイントは室内向きの野菜を選ぶことです。
室内でも育てられる野菜を果菜類・葉菜類・根菜類に分けて種まきから収穫まで画像付きで詳しくレクチャーします。
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安全・安心・フレッシュな旬の野菜を欲しい時にさっと取り出せるのは室内栽培の楽しみの一つです。
マンションやアパートでもお部屋に植木鉢一つ置けるスペースさえあれば野菜作りは十分に楽しめます。
ここでは野菜の室内栽培のコツと室内で育てやすい野菜の種類と育て方を紹介しています!
室内での野菜作りを成功させるにはいくつか抑えておきたいことがあります。野菜の室内栽培のコツとポイントを順を追って確認していきましょう!
室内栽培を始める前にチェックしておきたいのは育てる場所です。室内に野菜を置く場所次第で収穫量はぐっと上がります。窓の位置・日当たり・風通し・湿気のありなしをCheckしましょう。
忘れてはならないのは床が防水されているかです。防水性が悪い場合はトレーを敷くなど水漏れ対策をすることもポイントです。
南向きでないと野菜は育たないと思っている方がいるかもしれませんが方角は特に気にする必要はありません。
日当たりは午前か午後のどちらかでも半日以上日差しが入るほうが望ましいですが、日差しが入らなくても日差しが入る反対側に白色の板を置くなど工夫すれば日当たりを倍にすることが出来ます。
季節によって日当たりが変わることがあるのでその点も考慮しましょう。
野菜の室内栽培では風通しが大切です。
特に室内で野菜を育てるときに風通しが悪い場所だと湿気やすくなり病害虫の発生を助長します。
風通しの目安は洗濯物が干せるかどうか。お部屋の中でも風通しの良い場所に野菜を置くようにしましょう。
最後は室温です。日当たりが良くても室温が高くなりすぎる場所は野菜の室内栽培には適していません。
夏野菜は15~28℃、秋野菜は5~25℃が最もよく育つ室温です。日中に締め切った室内で野菜を育てる場合は特に注意が必要です。
その他に気をつけたいポイントは「窓の開口部付近には置かない」ということです。これは草丈の高い野菜を植えていると室内に入り込む強風で室内が倒れてしまうことがあるからです。
室内で野菜を育てる時は鉢の大きさに注意しましょう。
室内で野菜を育てるときに起きやすいトラブルは水やり時の漏水や泥跳ねによる床や壁の汚れです。
鉢底には受け皿(トレー)を敷くようにしましょう。
日当たりの良いお部屋なら大きめの鉢を利用すれば室内栽培でも大型野菜を育てることは出来ますが、その場合は排水を考慮しておくことも忘れないようにしましょう。
大型の鉢は容量が大きいため水の量が予想以上に多くなります。用土の浸透した水が時間経つと鉢底から大量に流れ出しトレーから溢れることがあるからです。
野菜によっては日光を多く必要とする種類と反日蔭でも育つものがあります。例えばミニトマトやオクラなどは日差しを多く必要としますがキュウリはセロリなどは涼しいくらいがちょうど良い栽培環境です。
日光を多く必要とする野菜を育てる場合は時間帯によって鉢を移動させるなど工夫しましょう。
必ずしも日当たりが良い場所が野菜の室内栽培に向いているとは限りません。日当たり・風通し・温度の条件が整っているかどうかが大切です。
室内で野菜の栽培をする場合は野菜の配置がポイントになります。限られたスペースで野菜を育てる時は野菜の配置を工夫することで多くの種類の野菜を育てることが可能です。
例えば草丈の高い野菜を奥にして低い野菜を手前に置くなどすれば日当たりの影響を受けにくくなります。
また手入れの少ない野菜は奥にして手入れが頻繁に必要になる野菜は手前に置けば野菜をわざわざ移動させる必要がなくなります。
室内で野菜を育てる場合はフラワースタンドやラティスなどを利用するのも良いでしょう。このように工夫することで限られたスペースでも野菜の種類を充実させることができます。
枝豆の育て方 | シシトウの育て方 |
マメ科 | ナス科 |
栽培難易度 ★★★ | 栽培難易度 ★☆ |
種まき:4月以降 植え付け:5月以降 |
種まき:4月以降 植え付け:4月以降 |
収穫までがやや長いので難易度は高めです。種から育てられますが鳥害が多いため、初心者は苗から育てるのがおすすめです。 | 育苗はハウスなどで温度管理が必要です。初心者は苗から育てましょう。栽培期間は長いのですが病害虫に強く難易度は普通です。 |
ナスの育て方 | ピーマンの育て方 |
ナス科 | ナス科 |
栽培難易度 ★☆ | 栽培難易度 ★☆ |
種まき:4月以降 植え付け:4月以降 |
種まき:4月以降 植え付け:4月以降 |
高温多湿を好むので作りやすい野菜です。栽培期間は長めですが難易度は高くありません。収穫期間が長いので追肥をを忘れずに。 | 栽培は容易で難易度は低め。夏の暑さに強く秋の涼しさにも強い野菜です。植え付けから4・5か月は収穫が楽しめるお得な野菜です。 |
ミニトマトの育て方 | 玉レタスの育て方 |
ナス科 | キク科 |
栽培難易度 ★★☆ | 栽培難易度 ★★☆ |
種まき:4月以降 植え付け:4月以降 |
種まき:4月と8月 植え付け:4月と8月 |
育苗は温度管理が難しいのですが、苗から育てる場合は室内栽培難易度は普通です。高温多湿を嫌うため乾燥気味に育てるのがコツ。 | 葉がまくタイプの冷涼な気候を好むレタス歯切れの良さと甘みが強いのが特徴です。細かな管理が必要で肥料不足だと結球が小さくなります。 |
チンゲンサイの育て方 | リーフレタスの育て方 |
アブラナ科 | キク科 |
栽培難易度 ★ | 栽培難易度 ★ |
種まき:4月と9月 植え付け:4月と9月 |
種まき:春と夏 植え付け春と夏 |
葉から軸までが緑のものをチンゲンサイ、軸が白いものをパクチョイと言います。土壌を選ばないため室内栽培難易度は低め。 | 種まきから収穫までが約2か月と短いため難易度は低め。外葉をかき取って収穫すれば長期間の収穫が楽しめるプランター向きの野菜。 |
アイスプランツの育て方 | セロリの育て方 |
ハマミズナ科 | セリ科 |
栽培難易度 ★☆ | 栽培難易度 ★★★ |
種まき:2月と8月 植え付け:3月と9月 |
種まき:3月と6月 植え付け:4月と7月 |
肉厚の葉の表面にプチプチとした食感の粒があって薄い塩味がする変わった野菜。プランター菜園向きの健康野菜です。 | 加織が良く歯ごたえがよい西洋野菜です。気温や湿度の影響を受けやすいため難易度は高め。幼苗をしっかり育てるのが成功のコツです。 |
キョウナ(ミズナ) | コマツナの育て方 |
アブラナ科 | アブラナ科 |
栽培難易度 ★ | 栽培難易度 ★☆ |
種まき:8月 植え付け:9月 |
種まき:4月以降 植え付け:4月以降 |
水だけでも育つと言われるほど育てやすい難易度の低い野菜です。種からでも簡単に育てられるの初心者向きの菜園野菜です。 | 真夏を除いて何十栽培が出来る暑さと寒さに強い野菜。栽培期間が短く短期間で収穫できるので他の野菜の間作にも便利です。 |
ニンジンの育て方 | ホウレンソウの育て方 |
セリ科 | アカザ科 |
栽培難易度 ★★ | 栽培難易度 ★ |
種まき:3月と7月 | 種まき:3月と9月 |
発芽させるのが難しく栽培期間が長いので難易度は普通です。耐寒性は高めですが暑さには弱いので、夏まきよりも春まきがおすすめ。 | 栽培は簡単なので難易度は低め。春まきはトウ立ちすることが多く害虫の被害にも遭いやすいので、初心者は秋まきがおすすめです。 |
カブの育て方 | フダンソウの育て方 |
アブラナ科 | ヒユ科 |
栽培難易度 ★ | 栽培難易度 ★ |
種まき:3月と9月 | 種まき:4月~9月 |
栽培期間が短く失敗が少ないため難易度は低め。収穫までが早いのでプランターで育てるのが楽しい菜園野菜です。 | 暑さ寒さに強く年間を通して収穫ができます。サラダ・炒めもの・和えものなどホウレンソウと同じように使える便利な野菜です。 |
テーブルビートの育て方 | シソの育て方 |
アカザ科 | シソ科 |
栽培難易度 ★☆ | 難易度:★☆☆ |
種まき:3月と9月 | 植え付け:4月以降 |
冷涼な気候を好み暑さには弱い。栽培期間が長いので難易度は普通です。テーブルビートの味はほんのりと甘いのが特徴。 | 湿り気のある土壌を好み反日陰でもぐんぐん育つ野菜です。草丈は最大で1mになりますが摘芯すれば室内でも栽培できます。 |
葉ネギの育て方 | ミツバの育て方 |
ユリ科 | セリ科 |
栽培難易度 ★ | 栽培難易度 ★ |
種まき:3月と9月 | 3月と9月 |
葉ネギの春の種蒔きは4月以降。気温が15℃を超える頃に種を蒔いて育てます。料理の薬味に使える葉ネギはベランダ菜園であると便利です。 | 日本原産の葉野菜。反日蔭でも育ち栽培の手間もあまりかからず室内栽培が可能です。新葉を摘み取れば長期間収穫ができます。 |
豆苗の育て方 | スプラウトの育て方 |
マメ科 | アブラナ科 |
難易度:★☆☆ | 難易度:★☆☆ |
種まき:通年 | 種まき:通年 |
エンドウマメの種子を発芽させて幼苗の段階で収穫したものです。トレーなどを使って窓辺があるキッチンでも簡単に栽培できる葉野菜です。 | 主にアブラナ科野菜の新芽の総称のことです。反日蔭でもそれなりに育つため、数時間の太陽光が当たる窓際などでも容易に栽培ができます。 |
ベビーリーフの育て方 | |
キク科・アブラナ科 | |
難易度:★☆☆ | |
種まき:3月~10月 | |
ベビーリーフは若い葉もの野菜の総称で、場所を選ばず種まきから収穫までが短いため栽培の難易度は低めです。若い葉を食べるので露地栽培よりもプランター栽培の方が向いています。 |
カイワレダイコンの育て方 | モヤシの育て方 |
アブラナ科 | マメ科 |
難易度:★☆☆ | 難易度:★☆☆ |
種まき:通年 | 種まき:通年 |
様々なダイコンの品種から作れ、1週間前後の新芽を収穫します。食べても美味しく、品種ごとに見た目や成分も違っています。日本人に長く愛されているスプラウトです。 | 豆や麦などの種子を発芽させて軟白栽培したものです。なるべく日の当たらない場所で(軟白栽培で)育てるため、自宅のキッチンなどでも容易に栽培ができます。 |
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